食品衛生法に適合したシリコーンゴム

シリコーンゴムは耐熱性や耐久性に優れており、誤って食べてしまったとしても体内には吸収されません。また人体には無害でアレルギー反応も少ないと考えられていることから、食品容器や調理器具、食品工場などでもシリコーンゴム製の器具や容器が多く使用されています。食品に触れる用途の場合、食品衛生法における器具及び容器包装の基準を満たしている必要があります。


食品衛生法における器具及び容器包装とは 食品衛生法における器具及び容器包装とは、「食品や添加物に直接接触して使用する、飲食器、調理器具、加工装置、貯蔵庫、運搬具、陳列ケースなど」を指す器具と、「食品や添加物を入れ、あるいは包んでいる物で、食品を授受する際にそのまま引き渡す」と定義される容器包装の総称です。コップ、お箸、スプーン、まな板、包丁、鍋、瓶、ペットボトル、トレイ、袋、包装紙、その他食品に接して使用されるものがこれに該当します。
シリコーンゴムはポジティブリストの対象? 2018年6月13日に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律により、2020年6月1日より食品用器具・容器包装に対して、ポジティブリスト制度の運用が始まりました。ポジティブリストとは、使用が許可された物質をリスト化したもので、リストに載っていない物質は原則として使用が禁止される規制の仕組みのことです。日本のポジティブリスト制度では、「合成樹脂」は対象ですが、シリコーンゴムなどのゴムは、熱可塑性を持たないエラストマー(弾性体)として、合成樹脂とは異なる材質に分類されているため、ポジティブリストの適用対対象外です。

シリコーンゴムはポジティブリストの対象外ではありますが、食品衛生法への適合を確認、証明するためには、材質試験(鉛やカドミウムの含有量)や溶出試験(ホルムアルデヒドや亜鉛などの溶出量)を行う必要があります。外部の分析機関にて、分析を行うことが可能です。※分析費用が掛かります


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